” ドル亡き後の世界 ” 副島隆彦著
副島隆彦氏の最新の発刊書である。毎度ながらの鋭い視点と事実の積み上げによる大胆な予測、そしてその単刀直入な口調には恐れ入る。
目次>
第一章 2010年末、恐慌突入
第二章 1ドル=10円の時代
第三章 中国が引き金を引く「ドル亡き後の世界」
第四章 「金融時限爆弾」が破裂する日
第五章 日本は保有する米国債を売却せよ
終章 「ドル亡き後の世界」を生き抜く
巻末 底力ある企業60株の一覧
抜粋&コメント>
副島氏のシナリオでは、今後ポイントとなる時期は、2010年2月冬季オリンピック(↓↑)、2010年末~2011年初頭(↓)、2011年オバマ大統領失脚(?!)、2012年ドン底の1ドル=10~30円。
簡単にはこのようなシナリオでアメリカ経済と共に世界は恐慌に突入していくが、その過程では多少の浮き沈みの波がある。中国が意を決して米国国債を売り払い暴落させればその時が本当の世界恐慌突入である。「オバマ大統領の任期途中での辞任とヒラリー大統領の登場」というシナリオは副島氏の唯一オリジナルな大胆な予測である。
圧倒的人気を誇ったオバマ大統領の失脚を公言する人は世界を探しても他には見当たらないだろう。日経平均はその間に5000円を割り4500円の最安値をつける。ドルは2010年末から80円を割り始め、2012年には30円~10円となる。
株式市場は政府のお手盛り。3月からの上昇は人為的なヤラセである。ここで儲けたのは大半がプロたちである。米ゴールドマンサックスが先物市場でのバクチの繰り返しで一人勝ちしているのには理由がある。
サマーズ元財務長官NEC委員長はオバマ大統領の子守番、オバマ氏との共同責任で失脚する。
中国は通貨体制の見直しを公言し、ドル基軸通貨体制に大手をかけた。アメリカの追加経済対策も2010年初には効果が無くなる。グリーンスパン前FRB議長はロックフェラー帝国の墓堀人だった。アメリカ自身もドルの信用力を疑い始めた。アメリカ金融機関のストレステストは実際には大銀行19行とSEC検査官のペーパーでのやり取り(立ち入り検査無し)が全てだった。体のいいお手盛りの政府主導の粉飾決算である。
1ドル=10円はデリバティブの処理から導かれる、これをアメリカはデノミで実施するだろう(借金の縮小化)。ウォーレンバフェットやジョージソロスはCDSを金融核爆弾・大量破壊兵器と警告していた。既に80兆円の厚生年金が米での運用失敗で消えた。
中川昭一元財務大臣の酩酊会見には財務官僚の玉木林太郎、篠原尚之、読売新聞記者の越前谷智子が関わっている。アメリカに物言った中川氏はロックフェラーの手先に殺された。アメリカに洗脳しつくされた財務省の売国官僚たちを厳罰に処せ。
2009年6月に新興4カ国(BRICs)で米ドルに代わる新たな国際通貨について話し合った。
10年後を見越せば底力のある企業がある(巻末60社)。
以上は、大体の抜粋である。読後、改めてアメリカ政府や日本官僚に対する憤りの念を抱かせる。世界(アメリカ)のパワーエリートたちの舞台裏を伝える副島氏の勇気と洞察力には頭が下がる思いである。
この本に記載されている内容を真実として信じるかどうかは、読者の洞察力・情報力・判断力によるだろうが、これまでの副島氏の実績から私は信じている。
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